建売住宅の寿命はどれくらい?長寿命化するためのコツについても解説

公開日:2023/03/15

家

マイホームを検討する際、建売住宅か注文住宅か迷う方も多いでしょう。また、建売住宅はコストが安い分寿命が短いという噂もあります。本記事では、建売住宅の寿命や寿命を長くするコツを解説します。建売住宅での、マイホーム購入を検討している方はぜひ、参考にしてみてください。

建売住宅の寿命はどれくらい?

建売住宅の寿命は、20~30年程度だとする考え方がある一方、近年の建売住宅は30年以上寿命があるといわれています。しかし、購入する立場からすると根拠がはっきりしないことから購入を躊躇してしまう方もいるでしょう。実際に、建売住宅の寿命について解説していきます。

耐用年数

木造・合成樹脂造住宅の寿命は、22年といわれていますが実際にはもっと長く住める建物も多く存在します。ただし、法定耐用年数に定められたものによると軽量鉄骨造だと27年、鉄骨造で34年、鉄筋コンクリート造で47年です。しかし、法定耐用年数は定められた期間しか使用できないということではなく資産を使用できる期間だと記載しているケースも存在します。

基本構造部の仕様

基本構造部は、建物の寿命に大きな影響を与えます。基礎、土台、柱、梁など構造耐力上主要な部分のレベルが必要最低限できているかどうかで変わってくるのです。耐久性や耐震性は、寿命に大きく関わっておりしっかりした造りが必要になります。

新築時の施工品質

基本構造部の造りがしっかりしていても、新築時の施工品質が悪ければ耐久性や耐震性をうまく発揮できません。手抜き工事であれば、もちろん寿命も短くなるでしょう。現在は、手抜き工事を防ぐため、第3者専門家による建築中の住宅検査やホームインスペクションが必要とされています。

適切なメンテナンス

建売住宅でも注文住宅でも、住んでからメンテナンスしなければ寿命は短くなるでしょう。日光や雨にさらされている屋根や外壁は、定期的にメンテナスする必要があります。適切なメンテナンスをしていないと、雨漏りや屋根裏などの腐食、劣化が起こる原因になるのです。

建売住宅と注文住宅の寿命に違いはある?

建築基準法が大きく改定された1981年以前、建売住宅は粗雑な造りの建物が多くありました。高度経済成長期からバブル期にかけて、大量に建売住宅が建てられたこともあり手抜き工事で建てられた建売住宅が多く存在していたのです。しかし、現在は法律が変わり、丁寧によい使用で建築されている建売住宅が多く建てられています。

また、建売住宅を大量に供給するパワービルダーといわれる企業もあり安く新築住宅を手に入れることもできます。

パワービルダーの建売住宅は、適切なメンテナンスを行うアドバイスも行っているため、住んでからも安心できる住宅です。現在の建売住宅は、建築基準法や住宅品確法かに沿って建てられているため寿命が短いということはほぼないでしょう。ただし、住んでからきちんとしたメンテナンスを行えば寿命をさらに伸ばすことが可能です。

建売住宅の寿命を延ばすためには?

建売住宅は、20~30年の寿命だといわれていますが、メンテナンス次第では50~60年の間住むことが可能です。しかし、メンテナンスの方法も部分的に変わるため、建売住宅を購入する際は少し先のことも考えておく必要があるでしょう。建売住宅の購入を検討している方はぜひ、参考にしてください。

外壁・屋根塗装

外壁や屋根の塗装は、建築から10年前後を目安に行いましょう。屋根や外壁は、日光や雨風にたえずさらされており劣化が進む部分でもあります。雨漏りなどを放置しておくと、ひび割れが大きくなり、木材が腐り、建物が倒れてしまう可能性もあります。しっかりとメンテナンスすることで、寿命を大きく伸ばせるでしょう。

雨漏りの修繕

建物の40%程度は、築30年程度で起こるといわれています。万が一、雨漏りが発生した場合はしっかりと修繕することが必要です。木材が腐ってしまうと、寿命が短くなるため腐る手前で直すようにしましょう。また、10年以内であれば無料でメンテナンスを行う場合もあります。

設備機器の更新

給排水溝などの設備機器は築10~15年程度を目安として更新するとよいでしょう。給排水溝のメンテナンスは、無料ではありませんが壊れてから直すより寿命を大きく伸ばせるでしょう。

防蟻処理

シロアリ駆除は、5年周期で行うことをおすすめしています。水回りなどの湿気が多い部分は、シロアリが好む場所です。また、木材や柱などにもシロアリが発生します。木材などにシロアリが発生すると、穴だらけになってしまうでしょう。シロアリの駆除をしていれば、寿命も長くなります。

まとめ

本記事では、建売住宅の寿命について、寿命を長くするコツについて解説しました。建売住宅の寿命が短いといわれる理由は、昔の話で現在はしっかりした工務店で建てられているケースがほとんどです。また、メンテナンス次第で、住宅の寿命を大幅に伸ばせるでしょう。建売住宅の購入を検討している方は、家族とどのような家に住みたいのかよく相談の上、判断することが大切です。

 

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