建売住宅とモデルハウスの知っておきたい違いを解説!
マイホーム購入を検討する際、多くの人が建売住宅とモデルハウスを見学します。しかし、これら2つの住居タイプには明確な違いがあるため、注意が必要です。本記事では、建売住宅とモデルハウスの違いを比較します。それぞれのメリット・デメリットを理解し、より納得のいく物件選択をしましょう。
もくじ
建売住宅とモデルハウスの概要を紹介
建売住宅のモデルハウスの違いを解説する前に、まず両方の概要を紹介します。
それぞれの特徴を抑えたうえで、比較に活かしましょう。
建売住宅はどんな家?概要の解説
建売住宅とは、あらかじめ土地と建物をセットで建築し、完成後に販売する住宅のことです。
注文住宅のような土地選びや、間取りや内装などの自由選択はできません。しかし、完成後の物件をすぐ見学でき、住宅に住むうえでの具体的なイメージを掴めます。販売中の物件のためすぐ入居ができ、ローンの手続きもスムーズです。価格についても明確に表示されているため、予算の範囲内で入居できる物件を探しやすい傾向にあります。
しかし、建売物件にはテンプレートがあり、間取りや内装の自由度はやや低めです。希望に合う物件を探すためには、複数の会社をめぐる必要性が高いでしょう。
モデルハウスはどんな家?概要の解説
モデルハウスとは、販売物件のサンプルとして建てられた住宅のことです。
最新の住宅設備やインテリアを体感できるだけでなく、間取りやデザインの参考にすることが可能です。しかし、見本住宅のためサンプルでしかなく、一部の設備や内装が省略されている可能性もあります。
実際に販売されている物件とは、仕様が異なる可能性もあるため注意が必要です。なお、基本的に入居することはできませんが、ごくまれに使用後の物件が販売される可能性もあります。
建売住宅とモデルハウスの違いを紹介
建売住宅とモデルハウスの違いを、ここでは3つ解説します。
購入ができるかどうかの違い
建売住宅とモデルハウスの最も基本的な違いは、その目的と役割にあります。
建売住宅は、実際に販売されている住居であり、購入を前提とした見学が可能です。これに対して、見本住宅は、販売物件のサンプルとして建てられた展示用の住居です。物件自体は購入できず、あくまでも実物を見て購入の参考にするためのものであることを理解しておく必要があります。
設備や仕様の違い
設備や仕様についても違いがあります。
建売住宅は標準仕様で販売されており、オプションで追加できる設備はありますが、大幅な変更はできません。一方、モデルハウスには高級設備やオプション装備が導入されていることが多く、実際に販売される家よりもグレードの高い仕様になっています。
価格の違い
建売住宅は販売価格が明確に示されています。
これは、購入者が予算を立てやすくするための重要な情報です。一方で、モデルハウスの販売価格は表示されていないことが多く、見本住宅に展示されている設備や仕様をすべて含めた場合、その価格は実際の販売価格よりも高くなる可能性があります。
あくまで理想的な住まいの例として見本となる住宅を見学するものであり、その価格を直接参考にすることは避けるべきです。
モデルハウスを参考にして建売住宅を選ぶための手順を解説
モデルハウスは、建売住宅のコンセプトやデザインを伝えるための展示施設であり、実際に住むことはできません。
しかし、最新の設備やインテリアを体感したり、間取りや空間の使い方のアイデアを得たりできます。見本となる住宅を参考に建売住宅を選ぶ際には、以下のステップを踏むことがおすすめです。
ホームページやインターネットで情報収集をする
住宅会社のホームページや住宅展示場の情報などを参考に、モデルハウスを見学したい住宅会社やエリアを絞り込みましょう。
ハウスメーカーや公式サイト、住宅情報サイトなどを活用して、情報収集をするのがおすすめです。気になるハウスメーカーや物件があれば、資料請求をして詳細な情報を確認してください。
実際にモデルハウスの見学をする
見学の際には、複数のモデルハウスを回るのがおすすめです。
住宅会社によって、コンセプトやデザイン、設備などは異なります。さまざまな見本となる住宅を見学して、自分に合った住宅を見つけましょう。なお、モデルハウスを見学する際には、実際の物件とどこが違うのかを担当者に確認することが大切です。
実際に住む住宅のイメージを固めるためにも、建売にどのくらい近い形態かは必ず確認してください。
モデルハウスで得た情報をもとに建売住宅選びをする
具体的なイメージが固まったら、希望に合う建売住宅を探しましょう。
希望する物件について疑問点があれば、遠慮なく担当者に質問してください。間取りや設備、価格、アフターサービスなどを細かく伝えれば、より希望に合う家が見つかりやすくなります。
建売住宅購入前にモデルハウスを見学する際の注意点
モデルハウスを訪れれば、誰もがその豪華な設備や美しい内装に魅了されることでしょう。
しかし、その華やかな外観の裏側には、実際に購入する住居とは異なる真実が潜んでいる場合があります。モデルハウスは、販売目的で作られているため、実際の住まいよりも広々としていたり、デザイン性が高かったりすることがあります。
これは、購入者に対して魅力的に見せるための工夫であり、必ずしも実際の住環境を反映しているわけではありません。展示されている設備や仕様は、すべての建売住宅に標準搭載されているわけではありません。オプションで販売されている場合や、グレードの高いモデルハウスのみで提供されている場合もあります。
購入前に必ず実際の物件を確認しましょう。間取りや設備、周辺環境などをしっかりと確認し、建売との違いを理解した上で判断することが重要です。
まとめ
建売住宅は実際に購入する住居であり、価格や仕様が明確であるため、具体的な購入計画を立てやすい傾向にあります。一方、モデルハウスは理想の住まいのイメージを具体化するための参考資料として活用できますが、その豪華な仕様に惑わされないようにすることが大切です。それぞれの特徴をしっかりと理解し、自分のライフスタイルや予算に合った最適な選択をすることで、後悔のない住まい選びができるでしょう。